マウスピース型矯正「インビザラインファースト」ってどんな治療?

2026年08月31日 (更新日:2026年09月02日)

お子さまの歯並び、気になることはありませんか。

重なって前歯が生えてきた、斜めに歯が生えてきた、明らかに歯が大きい感じがするなど、よくご相談をいただきます。

最近、子どもの矯正治療で質問されるのが、マウスピース型矯正装置の「インビザラインファースト」です。

従来のワイヤー矯正や床矯正(しょうきょうせい)とは何が違うのか、そのメリットや、始める前に知っておきたい注意点をご紹介します。

1. インビザラインファーストとは?

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インビザラインファーストは、大人のマウスピース型矯正で有名なインビザラインを、乳歯と永久歯が混在する成長期のお子さま(おもに6歳〜10歳前後)を対象に開発された、マウスピース型の矯正治療です。

この時期は、顎の骨の成長が見込めるため、これから生えてくる永久歯のためのスペースを作りやすいタイミングになります。

インビザラインファーストでは、顎を広げる治療と歯並びを整える治療を同時に進められるという利点があります。

年齢はあくまでも目安で、実際はお口の中の状態で判断になります。

  • 奥歯(第一大臼歯)がしっかり生えている
  • 前歯の永久歯のうち2本がしっかり生えている。できたら上下の前歯がある。
  • 乳犬歯が残っている

インビザラインファーストはいいタイミングで行うことが必要な治療です。

歯の成長具合によっては適用外になりますので、詳しくは歯医者さんに相談しましょう。

2. インビザラインのメリット

インビザラインファーストが選ばれる、メリットを5つご紹介します。

① 透明なマウスピースで目立ちにくい

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お友達の目が気になるというお子さまは少なくありません。

インビザラインファーストのマウスピースは薄くて透明なので、装着していてもほとんど気づかれません。

② とりはずしができるので歯磨きがしやすい

着脱式の矯正装置ですので、取り外して洗えるため、清潔に保ちやすいのも特徴です。。

入れ歯のような床矯正よりも入り組んだ機構がないため、清掃もしやすくなります。

また、固定式のワイヤー装置のように歯の表面に凹凸が無いため、普段通りに歯磨きをすることができます。

③ 痛みや違和感が少ない

床矯正に比べて上あごを覆わないため、違和感が軽減されます。

金属製のワイヤーやブラケットを使わないため、お口の粘膜がすれて痛むということがほとんどありません。少しずつ形の異なるマウスピースにステップアップしていくので、過度な痛みが加わりにくいとされています。スポーツや楽器の演奏もできます。

④ 食事の時に装置をはずせる

インビザラインファーストは、食事の際にマウスピースを外すことができます。

ワイヤー矯正では、装置に食べ物が挟まりやすかったり、硬いものや粘着性のあるものを控えたりする必要があります。一方、インビザラインファーストは食事のときに取り外せるため、基本的に普段の食事を大きく制限する必要がありません。

ただし、食事の後は歯磨きをしてから、できるだけ早くマウスピースを装着することが大切です。装着時間を十分に確保することも、治療を計画通りに進めるためのポイントになります。一般的には、1日20〜22時間程度の装着が推奨されています。

⑤ 治療後の歯並びをシミュレーションできる

光学スキャナーでお口の中を読み込み、治療計画がデジタルで作成されます。

「このように歯が動いていくんだ」と未来の歯の動きをデジタル画面で見ることができます。治療のゴールを親子で共有することができます。

3. 治療を始める前に知っておきたいこと

良いことばかりのように思われるインビザラインファーストですが、治療を成功させるために、ご家族で理解しておかなければならない注意点もあります。

1日20〜22時間の装着時間が必要

 装着時間が短くなると、計画どおりに歯が動かない可能性があります。学校にいる間も、おうちで過ごす間も、原則として食事と歯磨き以外はつけ続けなければなりません。計画通りに進めるためにも、装着時間を守ることが大切です。

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インビザラインファーストの治療期間は、お子さまのお口の状態や歯の動き方、治療計画などによって異なりますが、基本的に1年半の治療です。

治療期間については、実際のお口の状態を確認したうえで、担当の歯科医師に説明してもらうとよいでしょう。インビザラインの治療期間そのものも、症例の複雑さなどによって異なるとされています。

お子さまだけではなく保護者のサポートも大切

給食のときに外し、そのままつけるのを忘れて無くしてしまった、適当に置いていたら、踏んで壊したといった紛失・破損のリスクはゼロではありません。年齢的にもお子さま任せは難しいので、保護者の方のサポートが成功の鍵を握ります

インビザラインファーストだけでは対応が難しい場合もある

骨格的なズレが非常に大きい場合や、重度の不正咬合など、状態によってはマウスピース矯正のみでの対応が難しいケースもあります。

1期治療として行うメリット

インビザラインファーストは1期治療と言われる、顎の発育をサポートし、これから生えてくる永久歯のためのスペースを作り、同時に歯並びを整える治療のための装置です。

大人の歯が生えそろったら、インビザラインファーストの適用ではなく、通常のインビザラインになります。

この時期に行うことのメリットとして、

早く歯並びを整えることで早く歯並びの悩みが改善されること、

かみ合わせの問題の悪化を防ぐことができること、

2期治療と言われる、大人になって再度矯正する必要が出た場合、症例によっては2期治療がよりスムーズになる可能性があることが挙げられます。

インビザラインファーストは小学生のうちの矯正治療となるため、時間的に都合が付けやすい、通院しやすいというメリットもあります。

まとめ:まずは気軽なカウンセリングから

インビザラインファーストは、成長期という限られたタイミングでしか受けられない治療です。

目立ちにくさや痛みの少なさなど、お子さまにとって負担を抑えやすい特徴がある一方で、毎日の装着時間を守る自己管理がとても大切になってきます。

子どもの歯並びが気になったら、歯医者さんに相談に行ってみてはいかがでしょうか? お子さまのお口の状態にあった方法を提案してもらいましょう。