唾液は大切!唾液ってどんな役割があるの?唾液で健口生活のすすめ

2023年03月24日

「つば」や「唾液」と聞くと、「汚い」というイメージがあるかもしれませんが、唾液はお口の健康にとって大切な役割があります。

1.唾液とは?

唾液は、唾液腺という器官から分泌されます。
唾液腺でなじみがあるのは耳下腺でしょうか。
おたふくかぜになるところが耳下腺です。
その他、顎下腺、舌下腺、多くの小唾液腺から唾液は分泌されます。
唾液は1日に成人で1~1.5L分泌されるといわれています。
ペットボトル大1本分です。
試しにお口を閉じてみてください。唾液が口の中にたまってきますよね。
常に唾液は分泌されていますが、量の多いときと少ないときがあります。
唾液が多いときはどんな時だと思いますか?
予想通り、食事のときに一番多く分泌されます。1分間に4mL。
常に分泌される唾液の10倍です。
では、唾液が少ないときは?
睡眠時です。1分間に0.1mLまで低下します。
夜間は、唾液が少なくなるため、日中なら唾液によって守られている口腔内の環境が悪化し、朝起きたら口が臭い原因にもなります。
寝る前の歯磨きは特に大切です。

唾液は、精神状態によっても分泌量が大きく変化します。
緊張して、口の中がカラカラになったことはありませんか?
ストレスを感じるときは、唾液の量が減り、ネバネバした唾液が分泌されます。
一方、リラックスすると、水分の多い、サラサラした唾液が分泌されます。

2.唾液の役割

唾液の役割といえば、理科で習った「唾液中の酵素アミラーゼがデンプンを糖に分解する」を思い出すでしょうか。

他にも大切な役割があります。

①乾燥を防いで、傷がつかないようにする

西宮北口 歯医者 唾の役割-粘膜保護
お口の中が乾いていると、歯や食べ物で粘膜が傷ついてしまいます。
お口をなめらかに動かすことができるのも、唾液で潤っているからです。

②食物を飲み込みやすくする

西宮北口 歯医者 唾液の役割 食塊形成唾液と食べ物が混ざることで、飲み込みやすくなります。
年をとると、むせやすくなるのは、加齢によって、唾液の分泌が減るからです。

③虫歯や歯周病を防ぐ

西宮北口 歯医者 唾液の役割  歯を守る
唾液には細菌の活動を抑える成分が入っています。
また、食べかすなどを洗い流す作用もあります。
食べ物を口の中に入れると、お口の環境は酸性に傾き、虫歯になりやすい環境になりますが、それを中性に戻してくれる役割もあります。
さらに、再石灰化といって、虫歯になりかけた歯を修復してくれます。

このように唾液はお口の健康に欠かせないものです。
唾液の分泌量が減ると、さまざまな症状がでます。

口が乾くだけではなく、舌が痛い、味がおかしい、入れ歯が痛い、虫歯が急に増えた、口臭が気になる、会話がしにくいなどです。

3.唾液を出すためには?

まずは、こまめな水分補給を心がけましょう。こまめにするのがポイントです!

暑くなって、口が乾燥してきたという時には、水分の摂取が十分か確認しましょう。

唾液は、刺激、運動によっても分泌量が増えます。

日常的に口を動かすこと、食事、会話、歌うなどです。

他には、唾液腺マッサージという方法があります。

唾液腺マッサージは歯磨き後や起床時、就寝前などに行うのがよいとされていますが、継続が大切なので、自分でやりやすい時間で習慣にしていきましょう。

唾液腺マッサージは早くて1か月、多くは半年から1年くらいで効果を感じることができるそうです。

すぐに効果が出るものではないので、あきらめずに毎日続けることがポイントです。

西宮北口 歯医者 唾液線マッサージ

※口や喉のガン、唾液腺の病気のある方、不整脈をお持ちの方はマッサージを控えましょう。

不整脈がどうしてよくないのか?マッサージによって、耳下腺の近くの血圧調整器官を刺激し、血圧低下してしまうことがあるため、不整脈が悪化することがあります。

最近、口が乾くような気がする、急に虫歯になりやすくなった気がする・・・という方、唾液の量が減ってきているのかもしれません。

ご心配なことがあったら、気軽にご相談ください。

※詳しくはこちら

厚生労働省情報提供ページ

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-004.html

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-08-003.html