歯の詰め物が取れたときどうする?
2026年08月08日
注意点とやってはいけないこと
食事中、詰め物が取れてしまったという時、慌ててしまいますよね。
詰め物が取れても、痛みがないと、まあ、大丈夫かなと思ってしまいますが、放置すると、思いがけず、重症になってしまうこともあります。
今回は、詰め物が取れてしまった場合の注意点と、NG行動についてお話しします。
目次
詰め物が取れるのはどうして?
フロス、歯間ブラシを使用中に取れてしまった場合、フロス等が良くないと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、フロスを通したくらいで、通常詰め物は外れません。
わずかな力で取れやすくなっていたという状態にあったと考えられます。
そういう状態に、どうしてなるのでしょうか。
詰め物の下で虫歯が再発した(二次カリエス)

詰め物と歯の隙間から虫歯ができて、歯の中に虫歯が広がると、詰め物との間に隙間ができます。虫歯が広がると、接着剤が剥がれて詰め物が取れてしまいます。
接着剤(セメント)の経年劣化
歯科用の接着剤は昔に比べたら接着力も向上していますが、口の中は水分が常にあり、酸性の状態になることも多い、過酷な環境です。長年使用しているうちに接着剤が唾液で溶けたり、劣化して剥がれたりすることがあります。
歯ぎしり、食いしばりによる過度な負荷

睡眠中の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、歯に体重くらいの負荷がかかると言われています。強い力で、接着剤が引きはがされたり、詰め物が変形したり、歯がたわんだりして、詰め物が外れることがあります。
やって欲しくないNG行動
詰め物が取れた際の行動によっては、歯の寿命を縮めてしまうこともあります。
やって欲しくないことをお伝えします。
※あくまでも独断ですが。
市販の瞬間接着剤で歯を付け戻す

何かで聞いたことがあるからと、瞬間接着剤で詰め物をくっつけようとする方がいらっしゃいますが、これは危険な行為です。
虫歯が原因で外れた場合、虫歯をそのまま残した状態で接着することになるので、歯の中で虫歯がさらに進行する可能性があります。また、接着剤の厚みによっては、付け戻す際にかみ合わせが高くなってしまうことがあります。
歯科医院でいざ治療となった場合、外しにくくなるため、余分に治療が必要になることもあります。
穴をつまようじ等で触る

気になって、穴の中に詰まっているものをつまようじ等で取ろうとしたくなる気持ちはわかりますが、虫歯がある場合、虫歯の部分を広げてしまうことがあります。思いもよらないところまで触ってしまって、痛みが出ることもありますので、通常の歯磨きにとどめましょう。
自分で穴に戻してみる
上手く詰め物を戻せるとは限りません。運よく、きれいに戻せたという場合も、何かの拍子に外れて、飲み込んでしまうということもあります。再度外れる可能性、寝ているときに外れる可能性を考えると、戻さない方が望ましいでしょう。
詰め物が取れた歯で噛む
詰め物が取れた歯の残りが少なく、力がかかると歯が欠けてしまうことがあります。
特に硬い食べ物は避けるようにしましょう。歯の根まで割れてしまうと抜歯の可能性が高くなってしまいます。
刺激を与える食事や行動
しみるかどうか気にしすぎて、常に冷たいもので確認する、息を強く吸ってしみるかどうか確認するなどの刺激を与えると、必要以上に神経を刺激してしまい、神経が興奮状態になってしまうことがあります。
詰め物が取れた歯はなるべく安静にするようにしましょう。
外れたら、なるべく早く歯科受診を検討していただくのが基本です。
応急処置はどうすればいいの?
歯科医院を受診するまでの間、トラブルを最小限にするためにできることをしましょう。
詰め物を保管しておく

詰め物が手元にある場合は、小さなプラスチック容器や、チャック付き袋等に入れて保管しておきましょう。ティッシュに包む方も多いのですが、包まなくても力がかかったり、変形しないようにしていれば大丈夫です。運よく状態が良ければ、付け戻すことができる場合があります。必ず受診時には外れた詰め物を持っていきましょう。
食事は詰め物が取れた歯で噛まないようにしましょう
基本的に、詰め物が取れた歯では噛まないようにしましょう。うっかり硬いものを噛んで歯を割ってしまうことがあります。
歯磨きは優しく行いましょう
穴に詰まっている汚れをつまようじ等鋭利なもので触るのはお勧めしません。歯磨きでそっと汚れを落とす程度にとどめ、優しい力で磨くことを意識してください。
詰め物を戻す等をせずに、そのまま清潔を保って歯科受診を待ちましょう。
痛みが出てきたら、受診を早めることができるか歯科医院に相談してみましょう。
どうしても痛みが我慢できないときは、痛み止めを飲んでも問題はありません。
詰め物が取れたままではどうしていけないの?
虫歯が進行する

痛みもないし外れても不自由がないから、いいかなとついつい後回しにしてしまいがちですが、詰め物が取れると、歯の弱い部分が出てくることになるため、虫歯が進行しやすい状態になります。元々、すでに神経が無い歯などは、虫歯が進行しても痛みを感じないため、虫歯が進行しても気づかず、歯を残すのが厳しい状態になることもあります。
放置すると処置も大変になることが多いため、通院回数、治療費が増えることになります。
歯の位置が動く
歯は、隣の歯との隙間ができると、その隙間を埋めようとして移動してきます。そのため、しばらくたつとせっかく保管していた詰め物が戻らない可能性が高くなります。
その場合は、詰め物のやり直しになります。
まとめ
詰め物が外れたら、なるべく早めに歯科医院を受診することが基本です。
できれば1週間以内が望ましいです。
痛みが無くても、必ず受診しましょう。
取れた詰め物は捨てずに持参し、歯を安静にするよう意識してください。












