虫歯治療

Q. 虫歯は自然に治りますか？

A. 残念ながら、虫歯は自然に治ることはありません。
初期のごく浅い段階（歯の表面が白く濁る「脱灰（だっかい）」）であれば、フッ素や正しい歯みがきで進行を止められることもあります。
しかし、穴があいてしまった虫歯は治療が必要です。

Q. 虫歯になりやすいところはどこですか？

A. かみ合わせの溝、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、です。
歯磨き残ししやすいため、汚れがたまります。
特に磨きにくい奥歯、第一大臼歯（親知らず除いて奥から2番目）、斜めに生えている親知らず、一度治療をしたところも、詰め物やかぶせ物と歯との境目に歯垢がたまりやすいために、虫歯になりやすくなります。
虫歯になりやすい場所を重点的にケアしましょう。

Q. 歯磨きをしているのに虫歯になるのはどうしてですか？

A. 歯磨きをしていても、磨き残ししやすいところがありますので、そこに歯垢がたまってしまい虫歯になっているのかもしれません。ご自身でしっかりと磨けているかどうか、歯科衛生士に一緒に確認してもらうといいでしょう。
また、歯磨きだけでは虫歯を防ぐことはできません。
食事や間食回数が多くなると、虫歯になりやすくなります。
歯磨きしているのに虫歯になる方は、一度食習慣を確認してみてください。
砂糖入りのコーヒーを、少しずつ時間をかけて飲む、スポーツ飲料でちょこちょこ水分補給している習慣のある方は要注意です。

Q. 虫歯の治療は痛いですか？

A. 当院では、できるかぎり痛みを抑えた治療を心がけています。
麻酔をしっかりと効かせることで、ほとんど痛みを感じずに治療できます。
麻酔の注射そのものの痛みをやわらげる工夫もしていますので、ご安心ください。
感じ方には個人差がありますので、痛みを感じる際はすぐにお知らせ下さい。

Q. 治療は何回くらいかかりますか？

A. 虫歯の大きさや進み具合によって変わります。
小さな虫歯であれば1回で終わることもありますが、神経まで進んでいる場合は神経の処置だけで2～3回以上、そこからかぶせ物までさらに回数がかかることもあります。
治療時におおよその目安をお伝えします。

Q. 虫歯を放っておくとどうなりますか？

A. 痛みが強くなり、やがて神経が死んで膿がたまることがあります。
痛みがなく、歯がボロボロになることもあります。
そのままにしておくと、歯を抜かざるを得なくなる場合もあります。
早めの治療が歯を守るいちばんの近道です。

Q. どうして神経を取る必要があるのですか？

A. 虫歯が深く進み、神経（歯髄）が炎症を起こすと、強い痛みや腫れの原因になります。
そのまま放っておくと根の先、骨の中まで感染が広がってしまうため、神経を取り除く「根の治療（根管治療）」が必要になります。

Q. 神経を取ったあとの歯はどうなりますか？

A. 神経を取ると、歯の感覚がなくなり、強い衝撃に対して少しもろくなる傾向があります。
そのため、治療後は被せ物などでしっかりと補強して、長く使えるようにします。

Q. 痛みがなくても虫歯のことはありますか？

A. あります。初期の虫歯は痛みを感じにくく、自覚症状がないまま進行することがあります。
かなり虫歯が進行していても、痛みがでるとは限りません。
早期発見のために、定期的な検診をおすすめしています。

Q. 治療後にしみる・痛むのはなぜですか？

A. 一時的に神経が敏感になっている場合が多いです。もともと深い虫歯の場合は、治療後にしみる症状が出やすくなります。数日～数週間で落ち着くことがほとんどです。長く痛みが続く場合はご相談ください。

Q. 詰め物や被せ物はどのくらいもちますか？

A. 材質やお口の中の環境によって異なりますが、おおよそ5～10年が目安です。
定期的なメンテナンスで、より長く良い状態を保てます。生活習慣とお手入れ次第です。

Q. 虫歯になりにくくするにはどうすればいいですか？

A. 毎日のていねいなブラッシング、フッ素の活用、間食のコントロール、そして定期的な検診が大切です。
虫歯は「治す」よりも「つくらない」ことがいちばん大事です。

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