インフルエンザ流行中!! 歯磨きで感染予防

2023年11月11日

西宮北口 歯医者 インフルエンザ今年はインフルエンザが早い時期から流行していますね。

2019年以来の流行ですが、約2か月早く流行しているようです。

兵庫県内 17 保健所管内中、姫路市、明石市、加古川、龍野、福崎及び朝来保健所管内で警報レベル、神戸市、西宮市、芦屋、伊丹、宝塚、加東、赤穂、豊岡及び洲本保健所管内で注意報レベルとなっています。※2023 年第 43 週(10 月 23 日~10 月 29 日)

参考サイト 兵庫県感染症発生動向調査週報

https://web.pref.hyogo.lg.jp/iphs01/kansensho_jyoho/documents/2023-43w.pdf

歯磨きでインフルエンザ予防!?

厚生労働省のHPにもあるように、ワクチン接種以外の基本的な感染対策は、飛沫感染対策、接触感染対策です。

マスクの着用、手洗い等の手指衛生、換気、人と人との距離の確保は新型コロナ感染症と同様です。

厚労省でもマスクの着用が効果的な場面として医療機関を受診する時にはマスクの着用を推奨しています。

当院でも引き続き感染対策として検温とマスクの着用をお願いしています。

ご協力よろしくお願いいたします。

※参考サイト 厚生労働省 インフルエンザ総合ページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

その基本的予防対策をしたうえで、さらにしてもらいたいのが、毎日の歯磨きです。

インフルエンザと歯周病菌には関係があるといわれています。

一般的に風邪といわれるものは細菌かウイルスのどちらかに感染して起こります。

細菌は粘膜にくっつくだけで炎症を起こしてのどが痛くなったりしますが、ウイルスはくっつくだけでは発症せず、細胞の中に侵入していくことで感染します。

インフルエンザはウイルスによって起こります。

インフルエンザウイルスの表面にはヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という2つの糖たんぱく質があります。インフルエンザウイルスのヘマグルチニンは細胞表面にあるシアル酸にくっつき、細胞内に侵入して感染します。

侵入した細胞内でウイルスが複製され、複製された遺伝子からできた新しいインフルエンザウイルスは細胞の外へ出ます。

細胞の外に出ることを遊離と言いますが、その遊離を助けるのがノイラミニダーゼです。

細胞の外に出たインフルエンザウイルスは新しい細胞へ感染し、感染は拡大していきます。

歯周病菌が持つたんぱく質分解酵素は、インフルエンザウイルスのヘマグルチニンに作用してウイルスを助けます。

そのため、インフルエンザにかかりやすくなります。

歯に付着した白いネバネバした汚れを歯垢といいますが、歯垢は食べ物の残りをもとに細菌が繁殖した塊です。歯垢には歯周病菌が含まれており、歯磨きで取り除くことが大切になります。

介護施設において、歯科衛生士による6か月間にわたる継続した口腔清掃がインフルエンザの発症を減少させる効果があったことが報告されています。

高齢者がインフルエンザにかかると、肺炎が併発する率が高く、重症化や寝たきりのきっかけになったりすることがあるので特に注意が必要です。

インフルエンザ予防には、日頃からお口の中を清潔に保つことがとても大切になります。

毎日の歯磨きを丁寧にしていきましょう。

歯磨きがしっかりできているか心配な方は歯科衛生士や歯科医師にご相談ください。

※参考サイト

日歯8020テレビ インフルエンザ予防と歯周病菌

https://www.jda.or.jp/tv/96.html