シーラントは虫歯予防に効果があるの?注意することはないの?

2023年09月10日

シーラントとは?

シーラントは、虫歯になりやすい歯の溝西宮北口 歯医者 シーラントを物理的に封鎖することによって、歯の汚れ(プラーク)が溝に入らないようにする虫歯予防法です。

奥歯の溝は歯ブラシの毛先よりも細い溝になっていて、歯ブラシだけで磨き切るのは大変難しいです。しっかりとハブラシの毛先を当てないと、溝はきれいになりません。

シーラントによってその溝が無くなることで、汚れもたまりにくく、磨きやすくなります。

シーラントは、使用する材料の中に含まれるフッ化物により再石灰化作用も促進します。

4年以上で約60%の虫歯予防効果が認められているそうです。

特に、6歳臼歯(第一大臼歯)と言われる奥歯は、溝が深く、歯が生えたてのときには虫歯にたいして弱く、奥で磨きにくいために虫歯のリスクが高く、シーラントで予防すると効果的です。

治療が必要な虫歯になってからシーラントはできません。

シーラントはどのようにして行うの?

シーラントは歯を削ったりしません。

西宮北口 歯医者 歯の清掃①歯を清掃する

歯の溝の汚れを専用の器具で落としていきます。

②歯に処理剤を塗る

歯にシーラントがつきやすくする薬をぬります。洗い流すタイプを使用することもあります。

③歯をよく乾かす

歯を乾燥したままにするために、専用の器具を使用することもあります。

西宮北口 歯医者 シーラント④シーラント剤を塗って光を当てて固める

咬み合わせてみて問題がなければ終了です。

使用する材料にもよりますが、歯の清掃が終わってからは数分もかからずに終わりますので、ご負担なく処置を受けていただくことができます。

シーラントの注意点

シーラントをすれば100%虫歯ができなくなるわけではありません。

あくまでも虫歯になるリスクを下げるものですので、歯磨きはしっかりしていただく必要があります。

かみ合わせの部分だけに効果があるもので歯と歯の間に効果があるものではありませんので、歯と歯の間はフロスなどで汚れを取り除く必要があります。

シーラントは溝に材料を付けているだけですので、かみ合わせの状態によっては、欠けたり、外れたりすることがあります。

外れた時は再度シーラントを行うことで予防効果を維持できます。

虫歯リスクが高いときは再度シーラントを行います。

年齢が高くなり、虫歯のリスクも下がり、シーラントをやり直す必要が無くなる場合もあります。

中途半端に外れた状態は、虫歯のリスクが高まりますので、定期的に歯医者さんに通院してシーラントの状態を確認してもらう必要があります。シーラントの下の状態は見ることができませんので、レントゲンのチェックも必要になります。

シーラントをすれば歯医者さん終了!ではなく、定期的なチェックを前提に行う処置なのです。

シーラントは何歳からできるの?

何歳からという基準ではなく、歯科治療を上手に受けることができるかどうかによります。

歯科治療が上手にできるかどうかは個人差があるところで、何歳からできますと確約できるものではありません。6歳頃にはほとんどのお子さんができるようになることが多いのですが、できないお子さんも中にはいらっしゃいます。

シーラントは歯を削りませんので、痛みがでるわけではありませんが、お水で歯を洗ったり、器具で歯を清掃したり、歯に風をかけて乾燥させたり、唾液を吸ったりする必要があります。唾液を排除する器具も使用できるようになっていないとしっかりとした処置ができません。

じっと治療中動かずに処置を受けることができるかどうかも大切です。

特に清掃と乾燥はしっかり行うことがシーラント処置には大切ですので、ここができないと処置はできません。

乳歯にシーラントを希望される保護者の方もいらっしゃいますが、3歳前後でこれらの処置をしっかりと受けてもらうことは難しいので、基本的にシーラントを生えてきたばかりの乳歯に行うことはあまりありません。

乳歯には必要が出た時点で行っています。

歯の生える時期には個人差があって、6歳前後で生えてくる6歳臼歯が、早めの5歳で生えてくるお子さんもいます。

5歳では、歯科治療がうまくできないお子さんもいますので、その場合は、処置ができるようにトレーニングを重ねてできるようになる時を待つことになります。

シーラントはどの歯にするの?

シーラントは6歳臼歯の他、上前歯の溝、奥に生えてくる永久歯の溝に対しても行われます。

6歳頃・・・6歳臼歯の溝

7~8歳・・上前歯の溝

9~12歳・・永久歯臼歯の溝 特に12歳臼歯(第二大臼歯)

※保険適応は基本的には12歳までになりますが、歯の萌出時期によって前後します。

歯が完全に生えて、溝がしっかり歯茎の上に出てきたらシーラントを行います

生えている途中の歯で虫歯のリスクが高い歯には、一時的なシーラント材料を用いて処置することもあります。

処置が必要かどうかはそれぞれの歯の溝や歯磨きの状態によっても変わりますので、ご心配があれば気軽にご相談ください。

歯磨き練習、フッ素応用、シーラントなどで虫歯にならないお口の環境にしていきましょう。

※厚生労働省 e-ヘルスネット シーラント

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-011.html