どうしてメインテナンスが必要?

2015年03月06日 (更新日:2026年01月14日)

「特に痛みもないし、普通に噛めている。それなのに、なぜ定期的に歯科医院へ行かなければならないの?」 そう疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

なぜメンテナンスが重要なのかについてお話したいと思います。

歯の定期検診でチェックをしましょう

ある程度の年齢になってきたら、健康を守るために「健康診断」や「人間ドック」を定期的に受診されている方もいることでしょう。異常がないことを確認し、問題があれば小さいうちに対処する。これは、健康管理においてよく行われています。

お口の健康も同じです。

自分では見ることができない歯の裏側や奥歯

歯周ポケットの状態

詰め物や被せ物の下に隠れた、見えない初期むし歯

といったことをチェックし、治療が必要であれば早期に行う。この積み重ねがお口の健康を維持するのです。

なぜ、毎日の歯磨きだけでは足りないのか?

毎日磨いているから大丈夫!と思ってしまいますが、どんなに丁寧に磨く人でも、ブラッシングでは落としきれない汚れがたまっていきます。

バイオフィルムの壁

キッチンやお風呂の排水溝のヌメヌメ。あれが「バイオフィルム」です。強力なバリアに守られた細菌の集団であり、うがい薬などの薬剤もなかなか浸透しません。このバイオフィルムを物理的に破壊し、除去できるのは歯科医院の専用器具です。

西宮北口 歯医者 クリーニング

歯石は自分では取ることができません

お口の中には数百種類の細菌が住んでいます。

これらが集まってヌメヌメした膜を作ったものが前述のバイオフィルムであり、プラーク(歯垢)です。プラークは2〜3日で唾液の中の成分と結びつき、硬い「歯石」へと変化します。 一度歯石になってしまうと、歯ブラシでこすっても取れません。歯石になると歯科医院で専用の器具を使わないと取り除くことができないのです。

これらのことから、歯科医院の専用器具で定期的に歯石等を取り除く処置が必要になるのです。

定期検診に通う人ほど「生涯医療費」が安くなる?

歯医者に通うとお金がかかると思われがちです。

確かに、検診の時にはコストがかかります。

しかし、長期的に考えると「定期的に通う人の方が、トータルの医療費が安くなる」というデータがあります。

トヨタ関連部品健康保険組合のデータを分析し、歯医者で年2回以上、定期的に歯石除去などをしている人の医療費について調べたところ、49歳以降は検診を受けている人の方が受けていない人に比べて医療費が少なくなっています。

65歳時点で、平均の年間医療費が約35万円なのに対し、定期受診をしている人は約20万円以下と、年間15万円以上もの差が生じています。

2009年度の医療費データですから、今後はもっと医療費が上がっていくかもしれませんし、自己負担金も増えていくかもしれません。

また、歯の治療にかかる費用は、虫歯治療を例に挙げると、深い虫歯になるほどかかります。神経の処置をして、かぶせ物を作ってとなると時間も回数もかかります。

歯が無くなった場合の治療費も検診費用に比べたらはるかに高くなります。

後で高いお金を出して治療をすることを考えたら、その分を検診費用にした方が、通院回数もトータルの費用も抑えることができます。

なぜ歯科検診が医療費を下げるのか?

これは、お口の健康が全身の病気(糖尿病、心疾患、脳梗塞など)と深く関わっているからです。歯周病は炎症を引き起こすため、様々な疾患に影響を及ぼします。

ガーデンズ横の歯医者さん

また、歯が無くなることで、食べるものが偏り、栄養バランスが悪くなることで健康を損ないます。

しっかりと噛むことは脳への血流を増やし、認知機能の低下を防ぎます。また、お口の中を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクも下げることができます。

お口の健康を保つこと、特に噛めるということが、結果として、全身の健康を保つことになり、生涯にわたる医療費を抑えることができるのです。

定期検診は、将来への投資と言えるでしょう。

年代別・お口のメンテナンスのポイント

一生自分の歯で過ごすために、30代、50代、70代で気を付けて欲しいことをお伝えします。

【30代】歯周病のはじまりを防ぎましょう

30代は、10代・20代のむし歯リスクから、歯周病リスクへ転換する時期になります。

痛みもないため、気づかないうちに歯周病が始まるのです。

歯ぐきからの出血があったら、いつもより丁寧に歯磨きする、忙しくても年2〜3回のクリーニングを習慣化し、歯石を溜めないことが大切です。

【50代】ここから本格的なケアを始めましょう

現在の50代は過去に虫歯治療を経験したことがある世代です。

詰め物、かぶせ物が多く入っています。

過去に治療した詰め物、かぶせ物の不具合や体力低下によってお口のトラブルが増えてきます。

治療した箇所のチェックと、並行して歯周病の管理が必要です。

平均寿命は80歳を超えてきています。ここから始めても30年あるのです。

虫歯だらけだし、痛くなったらその時でいいやとあきらめずに、今から歯の健康に気を付けていきましょう。歯の間のケアをしっかりと行い、自分に必要なクリーニングのタイミングで歯石を取り除いてもらいましょう。

【70代以上】健康寿命を延ばしましょう

70代以降は、残っている歯を1本でも多く守り、噛む力を維持することが大切です。

食事は健康の基本になりますので、何でも食べることができるということが非常に大事になってきます。

年齢とともに歯茎がやせて、歯の根元が露出してくると虫歯になりやすくなります。

より丁寧に歯磨きを心がけましょう。

また、噛む筋肉が衰えることで、オーラルフレイルという状態になってきます。

歯のクリーニングに加えて、口周りの筋トレをして、機能維持に努めましょう。

筋肉は全身だけではなく、口周り、舌も筋肉です。使えば機能は維持できます。

歯周病は「静かなる病気」

なぜ、痛みがないのに検診が必要なのか。

それは、歯周病がサイレント・ディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)と呼ばれているように、ひどくなるまで病気が自覚されない病気だからです。

気づいたときには、歯がかなり揺れてきて、重度の歯周病になっていることもあります。

早期発見・早期治療ができれば、治療期間も短く、費用も掛からず、自分の歯も守ることができます。

まとめ

歯科検診、歯のメンテナンスを受けることは、健康への投資です。

その投資のリターンは大きなものです。

「食べる」ことは生きていく上で欠かせません。

今からでも健康への投資、始めてみませんか。

私達と一緒にお口の健康を守っていきましょう!

 

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あおばヒロ歯科クリニック